お客様から、メールが受信できないというおしかりを受けた。
1サーバ内でメール使用者は50人強、そのうち数名が携帯電話にメールを転送する設定で、その中のお一方が、携帯にメールが届くのに元のメアドに届かない・残らないとのこと。迷惑メールの判断設定がまずいのか、振り分け設定がおかしいのか、それらの連携によって起こるのか、DNS?仮のユーザを作って試しても現象を再現できない。
3時間ほど悪戦苦闘した後、ふとアカウントのボックス残量を見ると29.7MB/30MBとなっていた。
なんたるミス。メールが受信できなくなったという苦情に対して最初に確認すべき点ではないか。
時間をかけることでお客様の不信感を増す結果になってしまった。ほかにもまもなく満タンとなりそうなアカウントがいくつもあったので、とりあえず全員のメールアカウントの最大容量を100MBに変更しお客様に報告、メールを残す設定について見直すよう連絡した。
それに関して、先方のクッション役となっておられる方もおっしゃっていたが、
以前から多機能で使いやすいフリーのメールソフトとしてもてはやされてきたthunderbird、どうやらimapがデフォルトの仕様となっており、pop3とimapの存在を知らない人がそのまま使ってしまったら瞬く間にボックスを埋めてしまう。設定も煩雑になる一方で、おいそれと初心者にお勧めできないのだ。
少なくとも私の周りではimapなど使っている人は皆無なのだが、クラウド思想が普及し始めgmailなど大容量を扱えるメールボックスが増えている世の中でIMAPはどれだけ普及しているのだろうか。自分のHDD以外何も考えず使えるpop3とちがい、つねにボックスの管理が必要なimap。選択させる前にもっとユーザに警告を出すべきではないのか。
ことに自分の仕事のように巨大ファイルを頻繁にやりとりする身となっては頻繁に削除しなければならない。必要なメールをローカルに残し、サーバからは削除するというようなことを初心者にどうやって説明すればいいのか見当もつかない。困った世の中になった。