仕事でwordpressを用いた企業サイトをいくつか作成してみたが、安易に謳ってきた「管理が楽になる」という言葉が、混乱を招いていることに気づいた。
単純に「簡単にコンテンツが追加できる・作れると」か、更新が楽というのがいったい誰にとってなのか、どう楽になるか。
とあるお客様から、更新の仕方がさっぱり解らないとクレームをいただいた。
ぶっちゃけ言えば、普段の管理で受ける恩恵と言えば、全ページのレイアウトやメニューの追加作業をする必要だったり、
コピーをおいたローカル環境にFTPソフトを立ち上げて一つ一つアップロードする
なんて言う面倒な作業がなくなる・・という項目がほとんどで、
これまでHTMLに触れたことがない人がいきなり複雑なレイアウトのコンテンツが作れるわけではない。
実際楽にはなるのだが、lv8がlv6になるといった話だ。
この部分は自分も見落としていた。お客様はどういったことを求めているかを考えず、
「開発・管理者にとって」おすすめであるCMSという環境を「(お客様にとって)お勧めですよ!」としょうかいしていたのだ。
このツールの一部を使うことでお客様にはこの部分を更新できますという説明が出来ていなかったため(私自身もそれほど意識していなかった)、お客様に過大な期待を持たせてしまった。
今回、WP自体の使い方をマニュアル化してお渡ししたら、
お客様は非常に不満を持たれてしまった。
それはそうだ。お客様はWPを使いたいなんて思っていない。簡単にコンテンツを管理したいのだ。
それに対する直接のマニュアルが用意できなかった失態は大きい。
自分が作業することで手一杯な現状、そういったところを無意識に見えないふりをしてしまっているのかもしれない。自分のプロジェクトに対する関わり方をもっと見つめなければならない。