終わりと始まりのマイルス 1巻


終わりと始まりのマイルス 1巻昨年放映されてお気に入りのアニメ「青い花」が連載されている雑誌エロティクス・エフを今年から購読しており、その中で連載されている作品。

隔月誌での掲載のくせにまだ一度しかお目にかかっておらず、特に気にもとめていなかったが、某所で通しで既刊分を試し読みしてみたところ、たちまちこの絶妙な世界観に惹かれてしまった。

作品内でまだまだ世界観は語り尽くされておらず、コミックを読んでもwikipediaを読んでも何となくしかわからない。
地球ではない世界で、宙に浮いた島々で、派手な顔を持ち神と呼ばれるギカクと、彼と暮らす炁祷師のマイルス、それを取り囲む人たちのお話。「小さな世界(地球?)」自動車や船などの道具に蓄積された、人から受けてきた想いが形となり、炁として作品の舞台となるオービスワーヌスと呼ばれる世界に浮かび上がる。愛され最後まで使われた物はそのまま天に還るが、あまりよくない使われ方をした炁はこの世界で正しい扱いを受けることで浄化され、天に還っていく。小さな世界で極端にフラストレーションが残るような扱いを受けた物は神として権化し、鬱憤を晴らすがごとく力を振りまき破壊の限りをつくす存在となる。といった世界観らしい。
戦艦として作られるもたいした戦果を上げることもなく無残な最期を遂げた長門から権化したギカクは、最新話を見るとどうやらこの世界に現れたときはかなり大暴れし、甚大な被害をもたらしたようだ。

コミックに見られるのんびりした日常を過ごせるに至るまでいったいどんな惨劇が有ったのかはこれから徐々に明らかになっていくのだろうが、進行がとても遅いため今後ほのぼの路線で展開されるのか、はたまたバトル物になるのか未だに何ともいえない感がある。掲載自体も少ないようで、2006年からスタートして2009年でようやくコミック化だ。40になるまでに完結すればいいのだが。

エロティクス・エフ

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